1925年東京生まれ。ゴッホやレンブラントに憧れ画家を志す。東京美術学校油画科に学ぶが、1945年学徒出陣し九州にて終戦。戦後1948年、東京美術学校を卒業。1962年と65年の安井賞候補新人展に入選。高度な油彩の技術で写実的な人物画を残した。1986年死去。享年61歳。

抽象画の勢いが強かった戦後の美術界において美術団体に所属せず数年に一度しか個展も開かなかった。そのため実力の割に知名度は低く、むしろ死後に回顧展やテレビ番組で知名度が上がるようになり再評価され始めた。 

 「人 画家牧野邦夫」（牧野邦夫画集刊行委員会刊 1989年) P53, 146, No10に掲載 「牧野邦夫画集 写実の精髄」(求龍堂刊 2013年)  P43, 178, No10に掲載。